近年の米粉市場動向についてvol2

近年のお米に関わる市場の動向から、米粉の必要性などを見てみましたが、今度は米粉の実用的な動きについてです。お米の市場は下がり調子でしたが、米粉という可能性を見つけたことで、お米の市場価値はまた大きく変わるかもしれません。

炭水化物の種類

日本の現在の主な炭水化物のメイン食品は、お米、パン、麺であると思います。お米以外は小麦粉でできています。パンはもちろん、麺であるラーメンも小麦麺、うどんも小麦粉でできています。おそばは蕎麦粉からできているので別ではありますが、小麦製品は現代の日本人が主に摂取している炭水化物の半分以上を占めているかもしれません。

しかし、お米が粉になることで小麦粉の代わりとなる米粉になります。そうなると、一気に米粉、お米が占める割合が増えると思いませんか。お米の消費率が少なくなっても、小麦粉の代わりに米粉が使えることでお米は余ることなく消費できるのです。現在米粉の汎用性として期待されているのが、麺、パン、スナックの分野です。

米粉麺の生産

麺といえば小麦ですが、小麦を使っていることでアレルギーの不安があり小麦麺ではなく米粉麺に変えたいというご家庭もあります。そしてグルテンフリーのダイエット効果を期待して米粉麺を導入する需要もあります。

お米の生産者協会や各生麺会社から、様々な形の麺、パスタやマカロニ、うどんやラーメンなども開発されています。

米粉パンの生産

一番米粉の中で汎用性が高いのがパンです。パンが好きな人は日本にとても多く、全国にパン屋さんは1万軒以上もあります。パンは食事としてもおやつとしても有効であり、いろんな時間に食べられるため、米粉の消費としてパンを使うことができると一気に大量に消費できます。

米粉を使ったパンはグルテンフリーとなることから、アレルギー対応としても良く、意識の高い女性にも人気があり、腹持ちの良さからダイエット効果も期待されます。吸油率が小麦粉よりも低いので、米粉パンであれば小麦粉でできたパンよりも脂質を抑えることもできるので、健康食としても注目されています。

米粉スナックの生産

元々おせんべいなどのお菓子にはお米が使用されていましたが、米粉にすることでさらにスナックにも応用することができ、おやつとしても米粉が繁栄することができます。米粉入りのお野菜チップス、えびせんべい、おからを一緒に使ったヘルシースナックが販売されています。

米粉のその他の可能性

小麦粉はいろんな加工食品にも含まれています。カレールーやグラノーラ、餃子などにも小麦粉は使われていますが、米粉に代替えされて販売されているものもあります。

小麦アレルギー用として開発されていたのかもしれませんが、お米産業を助けることにもつながり、これからも米粉がもっといろんなものに応用されることが期待されています。

学校給食への導入

小中学校では、アレルギー食対応の給食が用意されていたり親御さんが用意したりしています。しかし、アレルギーだからと言って別のものを食べているのはきっと悪目立ちをしてしまっていたことでしょう。

学校給食では食育の観点から主食の種類は様々取り扱っています。小麦アレルギーの子では、ご飯の時はみんなと同じものが食べれてもパン食、麺食の日は別のものになってしまいます。しかし、これが米粉パンになり、米粉麺になれば、アレルギーの有無の差異がなく、同じものを食べることができます。

その上で、お米農家を取り巻く環境の変化について学びながら米粉を消費することで、日本の産業についての知識を深めることにもつながります。全国の小中学校が導入することになればGDPの底上げも図ることができます。

米粉製品の海外輸出

小麦アレルギーの人は日本だけではなく全世界にいます。主食がパンの国で小麦アレルギーでは致命的に思うかもしれませんが、そんな人たちの主食はじゃがいもなどです。ドイツやイギリスでもおいも料理はとても多いものです。

その主食争いにお米を参入させるのは今更難しいかもしれませんが、健康食としての和食ブームが背中を押してくれるかもしれません。さらに米粉は小麦粉の代用としての用途が海外でも広がれば、アレルギー対応として大きな市場が開けるかもしれません。

今いろんなものに小麦が含まれとうもろこし粉が含まれている部分を、米粉で代用できるようになると、さらに米粉の需要が高まり味も向上されていき市場が活性化するのではないかと考えられます。