近年の米粉市場動向についてvol1

お米の消費率が日本では著しく減少しています。様々な理由がありますが、日本のお米農家さんは戦々恐々としていることでしょう。しかしお米は日本のソウルフードです。農林水産省もいろんな手段を講じて日本のお米の生産を守るために頑張っています。60年前に比べて、お米の消費量はなんと半分にまで減っているそうです。米粉の可能性がお米市場の救いになるかもしれません。

米市場の先行き不安

60年前に比べて半分の消費量となっているお米ですが、最近は付加価値のついた高級なお米も売っています。今やお米はベースフードではなく、限られた産地で選ばれた品種のものしか売れない、プレミアム炭水化物なのかもしれません。

しかしこのことから、大量に作っても売れない農家さんが増えていけば、お米を日々食べられるこの日常はなくなってしまうかもしれません。現在お米は作っているけれど消費されないという飽和状態になっています。この状態ではお米の価格が下がってしまうことも考えられますが、そうならないための調整や収入が減少してしまう農家さんたちのために、収入減少影響緩和対策がとられています。

日本は高齢化社会へ突入

日本は今高齢化社会に向かって進んでいますが、消費者においても生産者においても高齢化は待ったなしで進んでいます。消費者に関しては、体が思ったように動かないことや、単身であったり家事能力の問題から炊飯の手間がかかるお米の需要は落ちています。代わりに手軽に食べられるもの、パンや電子レンジでチンするだけで食べられるものの需要が高まっています。

一方、生産者の高齢化は、農家の存続の危機につながります。体が動かなくなってくると、農家のお仕事はままならなくなってきますが、お米の需要も冷えてきている今、田んぼを手放してしまう農家さんも増えています。

お米は日本の文化です。ジャポニカ米はタイ米と違ってふっくら柔らかく海外からの評価は高いものです。日本としてお米産業を盛り上げるためにいろんな手を考えていますが、米粉はその一つの策でもあります。

災害対策としてのお米

お米を米粉として流通させることは、お米産業を助け盛り上げる一つの策ですが、お米の他の使い道も日本は模索しています。日本は災害大国です。いつどこで大きな災害に見舞われるかわかりません。政府備蓄米としてしっかりと備えてあります。

また、精米で販売するのではなく、米飯として販売することで個人での災害時の備蓄や、単身家庭の家事負担の軽減を狙っていたりもします。お米を日本から無くすことのないように、お米のいろんな可能性を考えています。

米の海外輸出の安定性

近年は健康食として世界では和食がブームを起こしていることに乗じて、海外への輸出は増えてきています。他の国で作っているお米も確かにありますが、日本で作るお米とは大きく違うものが多く、ジャポニカ米の需要は大きいです。

海外にも必ずお寿司屋さんがあることでも輸出する需要がありますし、健康は現代の人間が追いかけているテーマでもあります。和食ブームにあやかって海外の日常の食卓にもお米がレギュラーで出場する未来を作ることになるかもしれません。

それと同時に、小麦アレルギーのある諸外国に人たちからも、お米や米粉は重宝されるはずです。お米ならば小麦アレルギーが出ることなく炭水化物を摂取できるので、輸出産業にお米や米粉が大きく利益になることも考えられます。

お米を取り巻く環境の変化

昭和、平成の世から令和にかけてお米を取り巻く環境は大きく変化しています。米粉として生産することでお米の可能性が広がり、お米産業がもっと開けてくれば、お米農家になるなり手の若者も増え、また栄えることもあるかもしれません。